ラン類

本来は多年草に属するものですが、実用的には分けています。

全世界に500属以上を持つ大きな科で、それだけに変化のある種も多いです。

実用上では次のように分けることが多いです。

1)習性による分類

地生ラン

エビネ、パフィオペディラム、シンビジウムなどの地面に生育するラン。

着生ラン

カトレア、バンダ、デンドロビウムなどの樹木や岩石に着生して生育するラン。

気根があり、偽球茎というやや球状の肥大茎をもち、養分や水分を蓄える機能を持っています。

2)形態による分類

単条性ラン

ファレノプシス、パンダなどの茎が単生するもの。

複茎性ラン

カトレア、シンビジウム、デンドロビウムなどの茎が分茎して株立状になるもの。

3)生育温度による分類

ラン科植物は全世界に広く分布するので 原産地の気候によって生育適温がかなりちがい、これら適応温度によっても分けられます。

高温性のラン

ファレノプシス、エリデスなどの25℃以上でよく生育開花するもの。

中温性のラン

カトレア、エピデンドラム、ミルトニアなどの15~20℃でよく生育開花するもの。

低温性のラン

オンシジウム、デンドロビウム、パフィオペディラムなどの10~15℃でよく生育開花するもの。

また、中には0℃以下で生存できるセキコク、エビネなどもあります。