No.21「斑」2006.10.27

◆◆ 斑入り植物

昼と夜の気温差が10℃以上あるような日がありますね。

昼は暑いんだけど、夜はちょっと冷える。

こんな時は体調も崩しがちになります。

皆さん、風邪をひかないように気をつけてくださいね。

さてさて、今日は 斑 の話です。

ススキやカポック、ポトス、ペペロミア、オリヅルランなど、
葉に白い模様の入った植物がありますが、
この模様を 斑(ふ) といいます。

葉に、葉緑素が全くないか、少ない組織が散在して
美しい模様を見せています。

白い線が入っていたり、まだらや点々になっていたりします。

胡麻斑 とか 覆輪斑 など、斑に名前の付いてるものもあります。

斑入り植物は、日本では大変喜ばれ、
古くは江戸時代から研究されてきたものもあるとか・・・。

葉に斑が入る要因は主に3つあります。

・突然変異によるもの

これは自然に出てくるもので植物でも動物でも、人間でも見られます。

突然変異によってできた斑入りの植物を選び、育て、増やしてきました。

・放射線照射

放射線の量、あてる時間の長さ、
種、芽、開花前、また球根など、どの時期にあてるのか、
どんな植物にあてるのかなど、様々な条件をかえて照射します。

そして無害なもの、役に立つ使えるものを選び、育てていきます。

・ウィルス感染

ウィルスに感染さたことでできた変異株を使います。

いずれも、遺伝子が少し違っているせいか、
同じ植物の斑のないものに比べると少し弱いようです。

寒さに弱いもの、病気に弱いもの、いろいろあります。

室内で管理している斑入り植物は、
たまに斑が消えてしまうことがありますが、
それは日光不足が原因です。

日光が少ないので、植物体が

「えらいこっちゃ、白なってる場合やないねんっ!」

って葉緑素を増やしてしまい、
結果、葉全体の斑が少なくなってしまったということです。

直射日光の当たらない、明るい窓辺で管理するようにしてみてくださいね。

その次に出てくる葉から斑が戻るかもしれません。

◆◆ ウィルス

ウイルスは、他の生物の細胞を利用して増殖できるという性質があります。

ウィルスの感染は斑ができたりという、有益なものばかりではありません。

感染することで宿主の健康状態に影響を及ぼし、
ときに病原体としてふるまうことがあります。

植物でも沢山の病気があり、ウィルスによるものも多くあります。
カブモザイクウイルス病や
キュウリ緑斑モザイクウイルス病などがあります。

人間の場合、風邪なんか代表的なものですよね。

◆◆ 禁煙の勧め

ウイルスの一部には、
感染した細胞を不死化したり、がん化したりするものがあります。

このようなウイルスを腫瘍ウイルスとかがんウイルスと呼びます。

人間の遺伝子の中にもがんを起こす部分があります。

がん遺伝子と呼ばれている部分です。

正常な状態ではがんは発生しません。

がん抑制遺伝子っていう部分が働いているからです。

そのがんを抑制している部分がいろいろな要因によって外れてしまい、
がん遺伝子が活発になった細胞がいっぱいになってくると、
がんになるとされています。

簡単に説明しましたが、がん発生のだいたいのメカニズムです。

今、一番死亡率が高いがんは 肺がん です。

やはり、タバコが大きな大きな原因の一つだということは否定できません。

タバコ1本で約5分30秒の寿命が縮まっているといいます。

タバコを吸われる方、禁煙を是非考えてみてください。

禁煙の強力な支えになるのではないでしょうか。

(略)

なんだか植物のメルマガではないような内容になってしまいました。^^

でも、普段から強く思っていることだったので書いてみました。

◆◆ 編集後記

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

日々、テレビで京都の観光案内を見ます。

またこの季節になったんだなーって思います。

他府県の方が京都へ来られるとき、
なぜか多くの方が車なんですよね・・・・。

京都観光は絶対バスや電車が便利です。

可能な限り、京都へは公共交通機関を使ったほうがいいですよ。

この秋、京都観光の予定がある方はご一考ください。

今後も植物について、色々な情報をお届けしていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。