No.14「アサガオの早咲」2006.09.25

◆◆ 「次回」といいながら

光周性の号で「次回にご紹介」などと書いておきながら、
ご紹介が今回になってしまい、すみません。

今回は、前々回にお届けした 光周性 という特徴を利用して、
アサガオを早く咲かせる方法をご紹介します。

ほんとは、夏休み前くらいにご紹介して、
夏休みの自由研究のネタにでもなればよかったかなー・・・
なんて思いましたが、
ちょっと思いつくのが遅かったですね。

もしよかったら、来年やってみてくださいね。

◆◆ アサガオの早咲

アサガオと聞いて、みなさんどんな姿を想像されますか?

一般に、植木鉢に支柱や数段のあんどんに蔓を絡ませてあり、
花がや蕾がたくさん付いてるのを想像されているかと思います。

小学校の低学年のとき、授業でやったことがあるかもしれません。

自然条件下だと、そのような仕立て方になりますね。

今回は、

 高さが30cmくらいで、自然に咲きはじめる時期より早く咲かせよう

とするものです。

アサガオは短日植物である というのは
前々回にご紹介しましたね。

短日植物というのは、

「日が短くなってきたな。どれどれ、花芽をつくろうかぃ」

と葉が日長を感じて花を咲かせる準備をする植物でした。

なので、人工的に日を短くしてしまいます。

人工的な短日をアサガオに経験させてやるんです。

これを 短日処理 といいます。

具体的には、アサガオに光の入らない大きな箱をかぶせるだけです。

ダンボール箱なんかが手ごろじゃないでしょうか。

始める時期は、双葉が展開したときです。

芽がでて Y 状、もしくは T 状に開いたら短日処理の開始時期です。

もちろんそれより遅くてもかまいません。

本葉が出始めてからでも大丈夫です。

箱をかぶせる期間ですが、気温にもよるので一概には言えませんが、

 28時間くらい連続して箱をかぶせ続ける という処理を1回。
 
とか、

 夕方早めに箱を被せて、朝はゆっくりめに箱を取る というのを1週間。

とか、いろいろです。

たくさんの人がいろんな実験をしていて、
いくつも報告が見られます。

なんせ、アサガオに短日を確実に経験させてやるということが大事です。

このように一定期間、 短日処理 をしてやると、
あとは普通に水やりをして育て、1ヶ月くらいで花が咲いてきます。

蔓がそんな延びる前に花が咲いていると思いますので、
支柱もいらないかもしれません。

短日処理をしないで、ふつーに育てるのと両方やれば、
違いがよく分かると思います。

種まきの時期によっても変わってくると思いますが、
興味のある方は、来年、やってみてくださいね。

(略)

◆◆ 編集後記

うちのアサガオはまだ咲いています。
もう寒いやろーと思うのですが、頑張って咲いています。

支柱だけでは足りないようで、
すぐ隣に植わってるオリーブの枝に絡みついてます。

種もいっぱいできています。
でも種は採りません。^^

今後も植物について、色々な情報をお届けしていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。