No.38「窒素固定」2006.01.31

◆◆ もうすぐ節分

おにはぁそと~! まめはぁくち~!(ポリポリ)

2月3日は節分です。

季節を分ける事を意味します。

本当は年4回あるんですが、いつのまにか春だけ使われるようになりました。

年の数だけ豆を食べると、この1年は病気にならないといわれています。

豆で鬼や病気が退治できるのか? は、さておき、
おすし屋さんの陰謀に乗って、春を呼ぶ行事を楽しむことにしましょう。

◆◆ 窒素固定

家の中や口の中だけでなく、庭にも豆をまきましょう。

正確には、マメ科植物を植えましょう。 です。

お庭にマメ科の植物を植えることを提案します。

空気って

窒素(N2)約78%

酸素(O2)約21%

二酸化炭素(CO2)約0.03%

その他アルゴン・水素・ヘリウムなどからできています。

窒素は植物にとって、とても大事なものです。

植物の3大栄養素のひとつです。

光合成をする葉緑素を作るのに欠かせません。

また枝や葉など植物本体を作るのにも必要です。

こんなに窒素が豊富にあるのに、
ほとんどの植物は空気中の窒素を使うことができません。

土壌中の窒素分を根から吸収するしかありません。

土壌中に窒素はたんぱく質やアンモニアの形で存在します。

鶏糞や牛糞が肥料として売っています。

アンモニア体の窒素を土に施すためです。

むかしは人の糞も畑に撒いていたといいます。

田舎に行くと、ぼっとん便所に長ーいひしゃくが外から挿してあり、
ずいぶん不思議でした。

おちたスリッパを拾うためだとばかり思っていました。

この事実をきいて、えらごっつーびっくりした覚えがあります。

根粒菌という細菌があります。

菌といっても、ばい菌ではなく、ええやつなんです。

マメ科植物の根に寄生しています。

空気中の窒素を、植物が利用できるアンモニアの形で植物に供給します。

これを窒素固定といいます。

 N2 + 3H2 = 2NH3

化学式で書くとこうなります。

じんましんが悪化した方、ごめんなさい。 f^^

田んぼがレンゲ畑になっている景色をみたことはありませんか?

レンゲはマメ科植物です。

この根粒菌の窒素固定を利用して、土力をあげようと播かれているのです。

レンゲの窒素固定力は実に強力です。

うまく使えば化学肥料や糞などの肥料を買わなくてすみます。

今からマメ科植物を播いておきます。

数ヶ月茂らせたあと、マメ科植物とともに他の植物を植えるもよし。

一年はレンゲ畑にしておいて、次の年に他の植物を植えるもよし。

計画にあわせてうまく使ってくださいね。

よく使われるマメ科植物には、レンゲの他にシロツメクサなどがあります。

今年はマメ科植物を取り入れたガーデニングに挑戦してみてはいかがでしょう。

◆◆ お知らせ

今日は初めて1日に2本も書いてしまいました。

どうしても今日書きたかったんです。

・・・というのも、月末の今日って、色んなもの締め切りになってます。

(略)

◆◆ 編集後記

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

豆まきでは、年の数だけ豆を食べます。

年々増えてきて困ります。^^

今後も植物について、色々な情報をお届けしていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。