No.40「カルス」2006.02.17

◆◆ 感動が伝わらない

こんばんは。

しっかり雨ですねえ。

晴天の日光は春かな?って思う時もありますが、悪天候だとまだまだ寒いですね。

ぬくぬくしながら読んでくださいね。

この冬は暖冬で、野菜が豊作になっています。

キャベツなんて安いのを通り越して、収穫されることなく畑でつぶされてます。

非っ常~にやりきれない光景です。

生産農家の方々の気持ちを思うと悲しくなります。

なんとか活かす方法はないものかとニュースを見ながら勝手に悔しがってます。

うちには毎週、低農薬・無農薬の野菜が配達されます。

ここんとこ、連続してキャベツが入ってました。

冷蔵庫には、その前に安いからとスーパーで買ったキャベツもありました。

趣味で畑をされている方から最近頂いたキャベツも丸々1個あります。

一時、うちには4個の立派なキャベツがありました。

毎日食べても食べてもなかなか減りません。

腐らすわけにはいきませんので、古いキャベツから順にいただいてます。

どれも美味しいんですよね~。

さすが旬の野菜です。

夕食の準備をしているとき、むっちゃきれいで立派なカルスが目に入りました。

キャベツの切り口に特大のカルスができていました。

思わず近くに居たおかんに言いました。

私:「うわっ!これすっご~い!みてみて~、ごっついカルス出来てるわ~」

母:ちらっ

私:「な!な!すごいやろ~?!」

母:「・・・・・・・・・・・・・・・・そうなん?」

私:「すごいやんか~!ここまで培養しよう思たら大変やで~!」

母:「・・・・・・・・・・・・・・・・へぇ・・・」

私:「え?何なん?すごくないの?むちゃむちゃ立派なカルスやんっ!」

母:「・・・・・・・・・・・・・・かるすって何や?」

私:「・・・・・・」

私の感動に、同意をもらうことは出来ませんでした。

説明をしましたが、

「ふーん」

で終わってしまいました。

◆◆ カルス

カルスとはなんぞ?

カルスとは、簡単にいうと  「未分化な植物細胞の集まり」  です。

折れた枝など、植物の切り口にできる半透明~白いもやもやしたものです。

切り口から雑菌が入らないように、植物が自分の身体を守るために作ります。

人間でいうと、かさぶた みないなモノでしょうか。

このカルスに植物ホルモンが加わると、発根したり発芽したりします。

葉ざしや挿し木で増えるのは、これを利用しているわけです。

シャーレや試験管の中に寒天培地などで培養し、
人工的に植物ホルモンを与えて色々な実験に使われたりしています。

与える植物ホルモンの種類や濃度によって、
カルスから分化してくる組織が違ってきます。

同じカルスでもAホルモンを与えると根になり、
Bホルモンを与えると葉になる・・という具合です。

この性質は、人間でいうところの ES細胞 ですね。

カルスをほっておくと、新しく芽や根が生えてきます。

そこから新しい植物体ができてきます。

家にキャベツが余ってる方は、一度切り口をチェックしてみてくださいね。

カルスができてるかもしれませんよ。

白菜でも見ることができます。

いずれも冬だけです。

夏だとカルスができる前に野菜が腐ってしまいます。

・・・って、もしカルスができてたら、それは相当古いキャベツです。

早くお召し上がりくださいね。^^

◆◆ お知らせ

数独 とか ナンプレ って呼ばれている流行のクイズ、知ってますか?

去年の今頃初めて見たんですが、その時はやり方がわかりませんでした。

最近では新聞のクイズ欄とかにも掲載されるような知名度になってます。

まじ、むっちゃはまってます。

http://www.mag2.com/m/0000193285.html

基本は9x9のんをやります。

たまに12x12とかあって、すごい難しいです。

それ以外のもあって、面白いですよ。

毎日の頭の体操にいかがですか?

◆◆ 編集後記

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

人に伝わらないって経験は、すごく勉強になります。

でも、ちょっとしたことで喜びや楽しさが共感できたとき、感動もひとしおですよね。

つー といえば かー な友人などは、大切にしなければなって思います。

今後も植物について、色々な情報をお届けしていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。