No.41「葯」2007.02.23

◆◆ 開花が早い

こんばんは。

今日は降ったり照ったり、忙しい空模様でした。

近所の梅が咲いてました。

咲き始めた・・・ではなく、もうかなり咲いてました。

今年は桃や桜も早く咲いてしまうんじゃないかと心配です。

◆◆ 葯

今日は 葯 のお話です。

やく とよみます。

花粉が入っている袋です。

おしべの先端についています。

乾燥して袋の外側がちじむと、くるっとひっくり返って
中の花粉がむきだしの状態になります。

うーんと、たらこに切り目を入れて、
中の粒々が出るようにひっくり返したところ。

といえばイメージしやすいでしょうか。

こういう状態になってはじめて風や虫によって運ばれ、
めしべの先端に花粉がついて受粉するという仕組みなんですが、

花を楽しむ場合、特にお部屋の中で楽しむ切花などでは
この花粉がやっかいな場合があります。

特に花粉が強烈なユリの場合をとりあげてみましょう。

ユリの花粉は多い上に、付くとなかなかとれません。

床ならまだしも、服に付いたら洗ってもとれません。

黄色いシミになってばっちり残ってしまいます。

白い服に付くと、本当に悲惨です。

こうなったら花粉染めにしたら?って思うくらいです。

白やピンクの花びらの上にも花粉が散って、とても汚くみえます。

葯が展開する前にとってしまうのがいいでしょう。

雨の日のような湿った空気のときはなかなか葯が展開しにくいです。

次の晴れた日とか、空気が乾燥してきた時に動きます。

ユリの花が咲いてきたら、早めに葯をとってしまいましょう。

取り方は、つまんでそっとひっぱります。

大抵はすーっと取れます。

たまにしっかりくっついているタフなおしべがありますが、
爪でおしべごとプチっといくか、
花がだいぶ咲いてからハサミで切ってもらってもいいです。

葯が展開してしまい、触ると花粉が落ちてしまいそうな状態のときは、
ティッシュで包んでから引き抜いてください。

こうすれば花びらや床を花粉で汚すことなく葯を取ることができます。

葯のないユリの花は、なんだか頼りない感じに見えますが、
きれいに咲いてるユリを長く美しく楽しむための一手間です。

カサブランカやソルボンヌなどの大型のユリでは
是非気をつけてみてくださいね。

もちろんお好みですので、
絶対自然のままがいいっ!という方は
そのまま素のユリの美しさを堪能してくださいね。

◆◆ お知らせ

(略)

◆◆ 編集後記

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

前号でご紹介した 数独(ナンプレ)やってた方いらっしゃいますか?

あまりに熱中しすぎて頭が痛くなってしまいました。

・・・・・・・・知恵熱か?

我が家では早くも「数独禁止令」が出てしまいました。

やりすぎにご注意を。 ^^

今後も植物について、色々な情報をお届けしていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。