No.5「低温で花芽」2005.11.03
◆◆ 冬は大切な季節
朝夕はほんとに寒くなりましたね。
皆様、お風邪などめされていませんか?
私は毛布と分厚い布団を準備完了しました。
寒いの ど~んと来い!
・・・と言いたいところですが、寒いのは大の苦手です。
冷え性の私にはツライ季節がやって来つつあります。
しかし、植物にはそんな冬は大切な季節だったりします。
◆◆ 低温で花芽分化
冬は、草や木の成長が止まったり、地上部が枯れたりして
植物にとって マイナス な季節のように思えるかも知れませんね。
でもぉ、じつはぁ、大切な季節なんです。
花が咲くためには、まず蕾ができないといけません。
蕾の前段階のものができることを 花芽分化 といいます。
花芽分化がおこる要因の一つに 温度 があげられます。
植物の中には、低温にあうと花芽分化をおこすものがあります。
ストック、サイネリア、カルセオラリア、ペラルゴニウム などは
15℃以下で、
デンドロビウムは 10~15℃、
シンビジウムは 13~18℃くらいに下がると花芽分化をおこします。
低温とはいえないかもしれませんが、
コチョウラン(ファレノプシス)は 20℃以下で花芽分化をおこします。
日長条件にもよりますが、
カンパニュラ・メディウムは 5℃くらい、
プリムラ・マラコイデスは 15℃以下、
クリスマスカクタス(シャコバサボテン)は 10~16℃くらい、
カンパニュラ・イソフィラは 12~15℃で花芽分化がおこります。
おうちにある植物をよ~っく見てみてください。
もしかしたら小さな花芽がついているかもしれませんよ。
「いや~、うちのシャコバサボテン、まだ芽ぇ出てへんわー」という方、
大丈夫ですよ。
まだ花芽として見えていなくても、
植物体の中では花芽分化は進んでいます。
そのうち、ぴこっと花芽が顔を出すことでしょう。
春や夏といった暖かい季節にこそ花が咲くようなイメージがありますが、
植物の中には、夏が過ぎてやっと温度が下がってきてはじめて
花が咲く準備をするものがあるというお話でした。
[補足] 芽分化がおこるもうひとつの要因として 日長 があげられます。
温度と日長が関係して植物それぞれの花芽分化の条件となっています。
日長についてはまたいずれ書くことにします。
◆◆ 編集後記
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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週刊の予定でした。
ですが、先週は配信できませんでした。
すみませんでした。 m(_ _)m
楽しみにして下さっていた方、本当にごめんなさい。
新しく登録して下さった方、初っ端から遅れてごめんなさい。
そのかわり、先週の分もあわせて明日も配信したいと思います。
書くで~!うお~!
今後も植物について、色々な情報をお届けしていきたいと思っています。
どうぞくよろしくお願いします。