No.6「春化」2005.11.04
◆◆ 冬は大切な季節2
一回配信がとんでしまったため、
今回は昨日に引き続き、連続で配信しています。
昨日は、温度の話をしました。
花芽分化には低温が必要な植物がありますよ~。
ということでした。
読んでいないという方はこちらでご覧ください。
◆◆ 低温で開花準備促進
今日は、花芽分化はとっくに終わっているのに、
冬の低温が必要な植物についてお届けします。
チューリップ、ヒアシンス、スイセン などがそれにあたります。
これらの球根は、花が咲き終わって、地上部の葉や茎が枯れるころには
次の花芽分化がはじまります。
そして秋の植え付けごろには
球根の内部に花器が完成して、次の春の開花の準備がととのっています。
そこで一旦低温にあい、
春になって温かくなると植物体は成長し、立派な花が咲きます。
もし、冬の低温にあわせずに保温施設などで栽培すると、
成長が悪く、正常な蕾が出てこなかったり、
ちゃんと花が咲かなかったりします。
このような植物には、冬は大切な季節なんです。
◆◆春化処理
農家での促成栽培など、これらの草花をはやく咲かせるために
一定期間、一定の低温に人工的にあわせてやることが必要になります。
低温処理をおこなって花芽分化や開花能力をつけることを
春化(バーナリゼーション)といいます。
スイトピーやストックなどの1年草は、種子が水分を吸収し、
発芽が進行している状態で低温に感応する 種子春化型 といいます。
また、2年草や球根類・宿根草の仲間は、植物体がある程度大きくなってから
低温に感応する 緑植物春化型 といいます。
なお、花芽分化に必要な低温とは、多くの場合、
凍らない範囲の比較的低い温度のことをさしています。
◆◆ 編集後記
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
昨日に引き続き、寒い話題をお届けしましたがいかがでしたか?
(略)
今後も植物について、色々な情報をお届けしていきたいと思っています。
どうぞくよろしくお願いします。