No.58「屈曲(1)」2007.07.10
◆◆ 雨ですね。
こんばんは。
ここ数回、メルマガ発行時は連続して雨です。
季節とはいえ、晴れ間も欲しいです。
◆◆ 屈曲(1)
前回はオーキシンについてご紹介しました。
今回はもう少し詳しくお伝えします。
植物は成長の途中で曲がることがあります。
これを屈曲といいます。
風や雨で倒された草が、倒れたまま、
首だけをもたげて上に伸びようとしている様子を見たことはありませんか?
「風雨にも負けず、けな気だなー、頑張れよ~」なんて感心したりします。
垂直に伸びるこの性質を屈地性といいます。
正確には 負の屈地性といいます。
正の屈地性は水平の状態から垂直に下に向かって伸びる様をいいます。
根の場合などはこれになります。
この屈性にはオーキシンが影響しています。
オーキシンは植物体の中で下の方へ移動します。
オーキシンは成長ホルモンなので、下の方の濃度が高まると、
茎は良く伸びます。
一方、上の方はオーキシンが少ないので下のほうより成長が遅くなります。
同じ位置の茎でオーキシンの濃度が変わるため、屈曲がおきます。
・・・・・・わかります?
とりあえずこちらの画像を見てください。
↓
http://shokubutu.com/zu/kukyoku.html
このくねくねしたコンシンネを見てもらうと解かりやすいと思います。
倒したり起こしたりを繰り返しながら育ててきました。
今回は3月くらいから起こして管理しています。
なので、今、植物の頭は上を向いています。
また数ヶ月したら倒して管理します。
するとオーキシンの濃度が高い茎の下の部分が、
茎の上の部分より早く伸びます。
その結果、植物はまた頭を上にむけた形になっていきます。
このように管理して樹形をつくっていくことができます。
ちなみに紙コップにミズゴケで植えつけています。
土や砂だと倒して育てるなんてできませんよね。
ドラセナコンシンネという植物です。
百均や雑貨屋さんでも小さい苗が売っていることがありますので、
気が向いたらチャレンジしてみてくださいね。
◆◆ お知らせ
(略)
◆◆ 編集後記
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
京都では祇園祭のクライマックスに向けて、鉾が組み立てられ始めました。
渋滞してバスが遅れるねんな~・・・・・
目算が甘くて仕事に遅刻したことがあります。 f^^
伝統行事には正と負の影響が付いてきます。
今後も植物について、色々な情報をお届けしていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。