No.72「頂芽優勢」2008.03.09

◆◆ たらの芽

こんばんは。

今日の室温は10℃でした。

一歩外へ出ると 「お、温い」と感じました。

だんだん外の方が暖かくなってきましたね。

ハウス栽培のたらの芽が収穫されているニュースが流れていました。

たらの芽は、春の一時だけ出回る食材です。

色んなとこから春を感じることができますね。

◆◆ 頂芽優勢

こちらの画像を見てください。

http://shokubutu.com/zu/tyoga.html

先をぼきっと折られたカポックの枝に、新芽が出てきた様子です。

ごめんなさい。

手前の葉にピントが合ってしまっていて、見にくいです。

よーく見てみると、
切り口の1~2cm下にある脇芽が伸びているのがわかります。

・・・・・わかるんです。

・・・・・わかってください。^^

植物は通常、枝の先が伸びていきます。

枝の先端を取り除くことで、次に一番先に近い芽が伸びてきだします。

切り口のすぐ下から伸びだした脇芽が、
今度は頂芽となってどんどん伸びていくわけです。

枝を先端を取り除かないうちは、頂芽で作られるオーキシンの作用によって、
次の芽は伸びることを抑制されています。

このような性質を 頂芽優勢(ちょうがゆうせい) といいます。

何かの拍子に成長点を失っても大丈夫なように、うまい仕組みがあるんですね。

たらの芽は、まさにこの頂芽をとって食べていることになります。

寒さに耐え、春になって伸びてきだした新芽を頂いてしまうんですね。

たらの木さん、ごめ~ん。

たらの芽を収穫するとき、「2番芽を摘むな」と言われます。

頂芽に代わる次の芽までとってしまうと、それ以上成長できません。

2番芽、3番芽をとられたたらの木は枯れてしまうんですね。

もしたらの芽摘みに行くなら、こういう配慮が必要になってきます。

次の年も楽しみたいですものね。

◆◆ お知らせ

(略)

◆◆ 編集後記

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回のカポック、なぜ枝が折られたのか、知りたいですか?

過去のメルマガで登場しています。

過去発行分が載せてあるサイトで No.52 と検索してみてくださいね。

http://shokubutu.com/mag/

お時間のあるときに No.63 もどうぞ。

折られた枝の方についても書いています。

今後も植物について、色々な情報をお届けしていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。