一年草

種子からはじまり、1年以内に芽が出て、葉が出て、大きく生育し、花が咲き、 そして実(種)ができて一生を終える植物を一年草といいます。

このため、普通は種子によって繁殖させることができます。

一年草は、耐寒性によって3つのタイプに分けられます。

1)耐寒性一年草

寒さに強く、冬は家の外でそのままか、簡単な防寒で越冬できるものをいいます。

秋に種を播き春から初夏に花を咲かせることが多く、秋播き一年草ともいいます。

ヤグルマギク、セキチク、カスミソウ、スイートピー、パンジーなどがあります。

2)半耐寒性一年草

冬、ビニールフレームや暖房設備のないハウスなどで保温したり、わずかな加温をすることで越冬できるものをいいます。

これも秋播き一年草ともいいます。

カルセオラリア、サイネリア、ロベリアなどがあります。

3)不耐寒性一年草

低温に弱いグループで、春に種を播いて、夏から秋にかけて花を咲かせることが多いので、春播き一年草ともいいます。

また、本来原産地では不耐寒性のため、温帯地域では越冬できないので、 不耐寒性一年草として扱われている植物もかなりあります。

たとえばサルビア、ペチュニア、キンレンカ、コリウスなどがあります。

園芸書や種苗会社のカタログでは一年草に入っている場合が多いようです。